快楽亭ブラックの出直しブログ

孤高の落語家にしてディープな日本映画評論家・快楽亭ブラック師匠の情報を発信するブログです

06年11月1日

 Oh恥ずかし、大マジで求愛宣言したぞ!

 あっしはともかくシャイだ。マジなところを人前で見せるのが恥ずかしくてならない。

 だから「文七元結」でも「芝浜」でもまともに演って客を泣かせる腕を持ちながらパロディに逃げてしまうのだ。

 そんなあっしだからマジに女を口説いたことがない。シャレっぽくとか、勢いとか、酒の上でしか駄目なのだ。ところが今日、54年と5ヶ月と6日の人生で初めてマジで女性に求愛してしまった。それもしらふで。

 相手は映画館のテケツ、チケット売場で働く女性だ。といってもラピュタ阿佐ヶ谷の石井支配人や朝香嬢(もう辞めて円谷プロで働いているけど)、恵比寿ガーデンシネマの斉藤嬢や田中嬢でもない。このブログで初登場のキャラクターだ。時は2006年11月1日午後1時11分頃、新宿オデヲン座チェーンのチケット売場。あっしは彼女の前に立ち、そのつぶらな瞳を見て万感の想いをこめて言った。

 「ただ、君を愛してる」

 彼女は無表情でチケットを渡してくれただけだった。映画の題名を言うのがあんなに恥ずかしかったのは「バカヤロー」以来だった。

 二度あることは三度、こうなったらもっと恥ずかしい題名を言いたいね。「君のうんこを食べさせて」なんていう映画が出来ないかしら。

 エー、今日は映画1000円デー。歌舞伎町で映画をハシゴするのだ。ルノアールで日本映画専門チャンネルの原稿を、久し振りに気を入れて書いた。新藤兼人の「讃歌」、読んでね。時間があったので近くを散歩、自衛隊員は割引がきくピンクキャバレー「日の丸」の呼び込みのオッサンから誘われたが、行けば映画が見られなくなるとやめて(性欲より映画欲の方が強いのだ)まずは新宿トーアで「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」を見る。深作健太監督、才能がないにも程がある。

 映画界のカツノリ、父親の遺伝子をまるで受け継いでいない。こう撮ればいいのにと見ていてイライラしてくる。「バトルロワイヤル2」を見て才能ないのに気づけよ、東映。

 次が例の「ただ、君を愛してる」。題名を言うのも恥ずかしいが、映画も相当恥ずかしい。

 宮崎あおいの病気が恋をすると死ぬ病気だって。なんじゃそりゃ。よくこういう小説を臆面もなく書けるね。それに黒木メイサに惚れられていながら宮崎あおいを選ぶか、普通。終わってすぐに同じビルの中でやっている「ブラック・ダリア」へ移動。ここまでの3軒、同じグループの映画館なのでCMも予告篇もまるで同じ、昨夜の寝不足もあって眠ってしまい気がついたら本篇が始まっていたがまたも途中で眠ってしまう。ややっこしいサスペンスなのに2度も眠ったのでストーリーに入ってゆけず、悪い映画じゃなかったけどね。

 休む間なしに隣りのビルへ移動してブルース・ウィリスの「16ブロック」を見る。中年になった「ダイハード」って感じ。「ダイハード」のような単純アクションでなく、たそがれていてホロ苦い刑事アクション。ブルース・ウィリスが悪徳刑事である必要ないんじゃないの。もっとお気楽なアクションが見たかった。

 帰りに桂花に寄ってターローメンを食べる。

 ちなみに昼食はねぎしの豚のうまから焼定食。今日はこれでやめようと思ったが、時計を見ると新宿武蔵野館のレイトショーに間に合いそうだ。ダッシュで行って「ゆれる」のチケットを買い、場内が暗くなると同時に席にすべり込む。

 西川美和の脚本、演出共に巧過ぎてその才能にジェラシーを感じる。香川照之がまた凄くいい。市川猿之助と浜木綿子、二人の名優の遺伝子が確実に受け継がれている。深作健太だって深作欣二と中原早苗の子なんだけどなあ…

 ラストの香川照之の笑顔が父・猿之助にそっくりだったのが歌舞伎ファンとしてはうれしかった。両親が離婚しないで彼が歌舞伎界に入ったら、どんな役者になっていたのだろうか?

 そんな訳で、今までに3本立の映画館をハシゴ、それからオールナイトに行って一日8本見たことはあるが、映画館を5軒ハシゴしたのは今日が初めてでありました。「ゆれる」が今年の300本目。今年もなるか、365本?
  1. 2006/11/01(水) 23:21:49|
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二代目快楽亭ブラック

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