快楽亭ブラックの出直しブログ

孤高の落語家にしてディープな日本映画評論家・快楽亭ブラック師匠の情報を発信するブログです

06年11月24日

 坂東玉三郎の楽屋で家元にばったり逢った。

 玉様、家元だけでなくあっしにも歌舞伎座の招待券をくれた。ラッキー!

 家元が恐る恐るあっしに「その、何だ、競馬はやめられねえのか?」と聞く。どうやら競馬をやめることが立川流復帰の条件らしい。

 「競馬はやめません。それに家元が許しても、あの人が立川流の顧問でいるうちは戻る気はありません」

 とはっきり言った。家元は寂しそうな顔をしていた。家元に誘われて表を歩くことに。あっしは家元を見ながら隣りの道を行った。

 散歩のつもりだったのに、とんでもなく険しい道だった。いつか家元が見えなくなった。そんな夢を見た。あの険しい道は芸の道か。家元とは違う道を行って決して交わらないぞという決意表明か?

 どうしてそんな夢を見たのかはわかっている。

 昨日のヨーロー堂で常連のお客さんからあの人の最新刊を貰ったのだ。あっしの悪口が書いてあるらしい。「最近こんなに腹の立った本はありません。トンデモ落語会でこの本をズタズタに斬り裂いて下さい」とカッターナイフ付きでのプレゼントだった。

 弱ったね。あっしの病気にはストレスが一番の敵なので汚らわしい物は見ないようにしている。あの人の名前も見たくないのに。

 結局あの人は威張りたいだけの人だ。だからこそ若手の会のプロデュースをしたり、あっしのお旦宣言をしたりする。自分に権威をつけたいからこそ、家元や山藤章二といった権力者にヨイショする。家元インタビューの前振りで書いた「今や技芸神に入る」というセリフは太鼓持ちとしてなら見事だが、演芸評論家としては言ってはいけないセリフだろう。

 そりゃあ何度約束しても競馬をやめないあっしが悪かったのだが、だからといって「お前の借金は立川流だけじゃない。落語協会も芸術協会もみんな知っているんだ。もう誰もお前に仕事を頼む奴はいないんだ」と電話を掛けてこなくてもいいだろう。落語協会も芸術協会も知っているというのは、他ならぬあの人自身が言いふらしていたんだし、あの電話はあっしに落語家としての未来はもうない、死ねと言っているのと同じだった。何故あっしが自殺しなかったかといえば、自殺したらあの人に好きなように書かれてしまう、それがいやだったからだ。あんな奴にわかったような顔であっしを、快楽亭ブラックをあれこれ書かれることは死に勝る屈辱だから意地でも死ねなかった。やはりヒデジロウの目線から見た快楽亭ブラックを書こう、書かねば。

 今月は新橋演舞場の昼の部が売り切れだ。

 そこで当日券を買って見ようと出掛けて行った。補助席をたくさん出すのだろうと思っていたら、演舞場は補助席は一枚も出さないんだって。それに昼の部の当日券はたった8枚だけの発売。数えたらあっしがちょうど8人目、ラッキーと思ったらあっしの前の九州から来たおばさんが2枚買うと言う。じゃあ駄目じゃん。ところがおばさんの前に7枚売れ、おばさんは2枚買えない為にリタイア、あっしが最後の1枚をゲットした。超ラッキー!

 あっしの後ろの北海道から来たおばさんがモーレツに欲しがっていたのであげることも考えたが、せっかくの運を他人に譲っては明日から2日通う東京競馬場で負ける気がするので、やはりあっしが見ることにした。あっ、昨日の園田競馬はしっかり当りました。

 近くの弁当屋で黒米ヘルシー弁当390円を買い、昼の部を観劇。「番町皿屋敷」は中村芝雀のお菊が恋ゆえに嫉妬ゆえにうつ病になっているように見えるのが面白かった。また用人役の亀蔵が巧く、町奴の沢潟屋一門も気合の入った芝居、一人主役の尾上松緑だけが新歌舞伎なのに古典のようなセリフ回しでせっかくの名セリフの魅力を殺してしまっている。

 またセリフもいい加減、せっかくの名セリフを台無しにしてしまった。

 「勧進帳」は市川海老蔵の弁慶が素晴しい。

 あっしは富十郎の至芸を見て以来、この芝居には不感症になってしまったが、今回久し振りに感動した。尾上菊之助の富樫もよく、パワーあふれる一幕。肝心の勧進帳を読むところだけが迫力に欠けるも、近い将来の楽しみにしておこう。

 最後は菊之助の「弁天小僧」。菊之助の白塗りの顔が母の藤純子の若い頃そっくりなのが何よりうれしい。おばさんに譲らないで良かった。週末の競馬も当りそうな気がする。

 帰って荒川仲通り商店街の銭湯へ行ってみる。いい風呂也。銀龍が満席で近所の千住軒でホイコーロー定食を食べ朝ナマを見て寝る。

 P.S.

 ヒデジロウから先日のパーティーの礼状が届いた。

 「前略、中略、後略、さようなら」

 だって。こいつ面白いにも程があるぞ。
  1. 2006/11/24(金) 23:14:56|
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二代目快楽亭ブラック

公演案内

11/24(月・祝)
「快楽亭ブラック毒演会」

食事処・楽(名古屋)[→地図
13:30開場/14:00開演
[料金]Aコース(CD「借金男2リニューアル版 文七ぶっとい・一発のオマンコ」付) 前売3,200円 当日3,500円
Bコース(CDなし) 前売2,200円 当日2,500円
[問合せ]片桐 kblack.nagoya@gmail.com

12/2(火)
「トンデモ落語の会」

浅草木馬亭[→地図
18:00開場/18:30開演
[出演]ブラック、談笑、鯉朝、白鳥、談之助
[料金]前売¥2,200 当日¥2,500
[予約・問合せ]談之助 03-3803-3324

12/5(金)
快楽亭ブラック&ロフトAぷれぜんつ「年忘れ!気狂いライブ」

阿佐ヶ谷ロフトA[→地図
[出演]快楽亭ブラック、元気いいぞう、米粒写経
18:30 開場/19:30開演
[料金]前売¥1,500/当日¥2,000(ともに飲食代別)
[問合せ]阿佐ヶ谷ロフトA 03-5929-3445

12/14(日)
「快楽亭ブラック・ワンコイン毒演会」

浅草ヨーロー堂[→地図
13:00開演
[料金]500円
[問合せ]ヨーロー堂 03-3843-3521

12/30(火)
「快楽亭ブラック毒演会」

浅草木馬亭[→地図
12:30開場/13:00開演
[料金]前売2,200円 当日2,500円 ブラック団2,000円
[問合せ]ブラック 03-3803-3324

1/4(日)
「快楽亭ブラック落語家人生40年記念公演」

トリイホール(大阪)[→地図
13:30開場/14:00開演
[料金]前売2,200円 当日2,500円 ブラック団2,000円
[問合せ]トリイホール 06-6211-2506

1/8(木)
「川柳・ブラック二人会」

日暮里サニーホール[→地図
18:30開演
[出演]川柳川柳、快楽亭ブラック、立川左談次、坂本頼光
[料金]前売2,200円 当日2,500円 ブラック団2,000円
[問合せ]ブラック 03-3803-3324

最新情報

■CD全集第二弾『ふたたび借金男』リリース中!!
さらにパワーアップして帰ってきたブラック落語全集第二弾! 各¥2,000、全10枚予定となっております。また、前シリーズ『借金男』全10枚も絶賛発売中です。あわせてどうぞ!
【お取り扱い】
・ブラック公演会場 ・紀伊國屋書店新宿本店内ミュージックテイト ・浅草ヨーロー堂 ・横浜ジョイナス新星堂 ・市原栄光堂(京都) ・大十(大阪) ・落語天国(楽天市場)など

■ブラック落語、ダウンロード販売!!
rakugonokura.gif
文化放送の落語音源ダウンロード販売サイト「落語の蔵」にて ブラック師匠の落語音源の販売が始まりました。CD全集とのカブリはなしです。ぜひともチェックしてみてください!

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著書


『快楽亭ブラックの放送禁止落語大全2』(CD付)

¥1,800(税込)/洋泉社


『快楽亭ブラックの放送禁止落語大全』(CD付)

¥1,785(税込)/洋泉社


『借金2000万円返済記』

¥1,300(税込)/ブックマン社


『日本映画に愛の鞭とロウソクを―さらば愛しの名画座たち』

¥1,575(税込)/イーハトーヴ出版

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