快楽亭ブラックの出直しブログ

孤高の落語家にしてディープな日本映画評論家・快楽亭ブラック師匠の情報を発信するブログです

07年4月6日

 早起きしてTVをつけるも地上波では松坂のメジャー初登板をやっていないぞ!

 6時に家を出て日暮里経由で東京駅へ。いつもと違う弁当屋で銀だら弁当850円を買って6時50分ののぞみで出発も、銀だらに骨が多く食べにくかった。やはり定番の深川めしに限るか。

 今月の松竹座は若手による3部制、3部全て見ても入場料6千円と安いのがありがたい。

 松竹座といえば1月に観に来て3階席から飛び降りたくなった小屋だ。今回は正面席だったが、飛び降りたくなった左右の席を見ると、手すりが椅子より低いんだもの。劇場設計者は何を考えてこんな危ない小屋を造ったんだ。プンプン。

 第1部は「敵討天下茶屋村」。翫雀の安達元右衛門は二つ目が大ネタに挑戦しているというレベル。もっともっと臭く演っていいのにあっさりしているのが物足りない。それに演出もラストの敵討は猿之助のように爆笑コメディにした方が良い。扇雀、孝太郎等他の役者はまあいいが、一人だけ片岡進之介は素人以下。セリフは覚えていなくて詰るわ、型は決まらないわ。父の片岡我当は親の慈悲で今のうちにこのバカ息子を廃業させた方が良い。

 終演後はインディアンカレー。前回食べていないぶん新鮮に感じた。

 定宿、メトロ21にチェックインして荷物を置き再び松竹座へ。第2部は進之介の「雨の五郎」から。パスする手もあったが怖いもの見たさで見てしまった。酷い、呆れた。型が決まらず、刀を差すのさえぎこちなく、ヒデジロウより下手。ヒデジロウは素人として特に巧いわけじゃない。中の上といったところだろう。

 それより下手な名門の子って何? 早くクビにしてやれよ。当人もその方が楽だろうに。

 孝太郎、愛之助の「色彩間苅豆」。進之介を見た後だと愛之助が物凄く巧く見える。十六代目、片岡仁左衛門はこの人か孝太郎に継がせたいね。

 「曽根崎心中」は扇雀、翫雀の兄弟コンビで見るのは初めてだ。フレッシュで良い。もっと良いのは中村亀鶴、仇役の油屋九平次を憎々しく演じた。この人、腕を上げたね。惜しいのはベテラン坂東竹三郎、人情味のある叔父を好演も途中でセリフを忘れ、前のセリフを二度繰り返す。晩年の小さん師匠みたいでハラハラさせられた。

 夕食ははり重のビフカツランチ900円、食べ終わって三度松竹座へ。1部、2部は若手の勉強会だったが、3部の「夏祭浪花鑑」は大歌舞伎をしのぐ高レベルのものだった。前半は初の老け役、翫雀がいい。主役でないのでプレッシャーがないせいか、老侠客・三婦を楽しそうに演じていた。セリフを覚えていないのでその時の感情で言っているのが良い。この人を見てきた中で「女殺油地獄」の与兵衛と並ぶ素晴しさだった。

 そして主役の愛之助の団七九郎兵衛が、特に最後の義平次殺しが素晴しい。大物役者が演ると侠客に見えてしまうこの役が、彼が演ると思慮分別の浅い、キレやすいチンピラに見える。実際の九郎兵衛ってこんな奴だったんだろうと納得してしまう。立ち回りはまるでガチンコのような迫力で、それでいて様式美もある。この人、仁左衛門のコピーと思っていたが、今回ばかりはコピーが本物を超えた。オーソドックス版のこの芝居では今日の愛之助がNo1と言っておこう。仇役の義平次に抜擢された橘三郎も熱演だった。

 この芝居を観たおかげで、大阪に来た甲斐があったというものだ。終演後はいつものまさやでいわみ先生と一杯。
  1. 2007/04/06(金) 23:04:52|
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二代目快楽亭ブラック

公演案内

7/12(土)
「快楽亭ブラック毒演会」

浅草木馬亭[→地図
12:30開場/13:00開演
[料金]前売¥2,200 当日¥2,500 ブラック団¥2,000
[予約・問合せ]ブラック 03-3803-3324

7/26(土)
「快楽亭ブラック毒演会」

トリイホール(大阪)[→地図
13:30開場/14:00開演
[料金]前売¥2,200 当日¥2,500 ブラック団¥2,000
[問合せ]トリイホール 06-6211-2506

7/27(日)
「快楽亭ブラック毒演会」

お食事処・楽(名古屋)[→地図
13:30開場/14:00開演
[料金]前売¥2,200 当日¥2,500
[予約・問合せ]090-3852-933 片桐またはメール kblack.nagoya@gmail.com

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■CD全集第二弾『ふたたび借金男』リリース中!!
さらにパワーアップして帰ってきたブラック落語全集第二弾! 各¥2,000、全10枚予定となっております。また、前シリーズ『借金男』全10枚も絶賛発売中です。あわせてどうぞ!
【お取り扱い】
・ブラック公演会場 ・紀伊國屋書店新宿本店内ミュージックテイト ・浅草ヨーロー堂 ・横浜ジョイナス新星堂 ・市原栄光堂(京都) ・大十(大阪) ・落語天国(楽天市場)など

■ブラック落語、ダウンロード販売!!
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週刊朝日(朝日新聞社)'06.06.09
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BUBKA(コアマガジン)'05.10
 「くらたま&ヨーコの恋愛劇場」ゲスト:快楽亭ブラック
エンタクシー(扶桑社)'05.10
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『快楽亭ブラックの放送禁止落語大全2』(CD付)

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『快楽亭ブラックの放送禁止落語大全』(CD付)

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『日本映画に愛の鞭とロウソクを―さらば愛しの名画座たち』

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