快楽亭ブラック 〜 映画・芝居・競馬ときどき落語

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19年1月15日

海老蔵が来年團十郎を襲名すると発表された。

今日は新橋演舞場で1日中生海老蔵なのだ。
「義経千本桜・鳥居前」
獅童の狐忠信は可もなく不可もなし。
友右衛門の義経は老け過ぎて他の役者とのバランスが悪い。
九團次の弁慶と国矢の藤太に点が入る。
「幡随長兵衛」
海老蔵の長兵衛、臭い。
左團次の水野、ずっと顔が震えていた。
大丈夫か?
男女蔵の出っ尻と、ここでも九團次が良い。
驚くべきは勧玄の長松、セリフを言わない時でもしっかりと演技していた。
末恐ろしい。
少なくとも同じ頃の海老蔵よりずっと良い。
天才役者になるかも。
「三升曲輪傘売」
13分の短い踊りながら海老蔵がマジックを見せ客席を受けさせる。
昼の部一番の面白さ。
「鳴神」
右團次の鳴神は今までの誰よりもエロティックに、この芝居をわかりやすくしっかりていねいに演じているし、児太郎の雲の絶間姫は美しい。
6年前にこの役者がこんなに成長するとは想像できなかった。
勉強している役者は伸びるんだねェ。
新蔵・新十郎の白雲・黒雲は弱いかと思っていたが予想外の上出来で今月1番の見物となった。
「牡丹花十一代」
11代團十郎生誕110年を祝う踊りで海老蔵と二人の子供がメイン。
特に2人の子が目立つような構成になっているから客席は大受けだが、ずるいよ。
「俊寛」
海老蔵初役の俊寛が良い。
この人、黙阿弥は駄目だが、時代物は良いねェ。
九團次の少将、男女蔵の康頼、児太郎の千鳥のアンサンブルも良し。
右團次の丹左衛門は期待していたのだが、海老蔵に遠慮があるのか見せ場で場をさらえなかった。
特筆すべきは市蔵の瀬尾だ。
近頃こんな手強くて憎々しい瀬尾を見た事がない。
上々吉、今月のMVPをあげたい。
「鏡獅子」
海老蔵を見ていると家元を思い出す。
客は全て自分を観に来るんだという自信から演り過ぎてしまうあたりがそっくりだ。
今日も奮闘公演じゃないのに昼夜で5本、全て主役だもの。
毛振りは55回、團十郎110年だから普段の日はその半分、千秋楽は110回やる気だろう。

胡蝶の精は弟子の福太郎・福之助兄弟だが、それが2人の子供に代わる時が一番盛り上がるのだろう。
ひよっとして、團十郎襲名でやる気か?
  1. 2019/01/15(火) 18:25:08|
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